2013年9月12日のつぶやき静止画ニュース


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バレ史上最速55号「日本で野球人生終えてもいい」


「ヤクルト2-6広島」(11日、神宮)

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、広島(21)戦(神宮)の六回に大竹から右翼席へ3試合連続となる本塁打を放ち、今季55号として1964年の王(巨人)、2001年のローズ(近鉄)、02年のカブレラ(西武)が持つシーズン最多本塁打のプロ野球記録に並んだ。122試合目での55号は、ローズとカブレラの135試合を上回る最速での到達となった。
打球の行方を見届けると、バレンティンは右手の拳を力いっぱい握りしめた。六回2死。待ちに待ったアーチが、燕党の待つ右翼席へ大歓声とともに吸い込まれた。王貞治(巨人)らが持つシーズン最多55本塁打記録に、ついに肩を並べた。

 「言葉で表せないくらいうれしい。立ちすくむような感覚を覚えた」。万雷の拍手の中、神妙な面持ちでダイヤモンドを1周した。外角いっぱいの147キロの直球を迷いなくフルスイング。今季3本塁打と得意にしていた大竹から放ったメモリアルアーチだった。

 ストッキングをクラシックスタイルにして臨んでいた。前夜に2三振したことに納得がいかず、流れを変えようとした験担ぎだったが、これを見た小川監督から「サダハル・オー・スタイルだね」と言われると、「王さんへの尊敬の意も表そうと思った」とうなずいた。偉人の記録に並ぶ予感は漂っていた。

 来日3年目で金字塔に到達した。日本球界からのオファーがあったのは10年オフ。メジャー40人枠から漏れた26歳のときだった。オランダ領キュラソー島からアメリカンドリームを目指した男は悩んだ。「メジャーでもっとプレーしてからでもいいんじゃないか」。だが、可能性にかけ海を渡った決断は正解だった。

 当時交渉を担当した奥村国際担当は、懐が深い打撃スタイルに「ラミレス(現DeNA)のようになれるかもしれない」と期待した。それ以上に重視したのは、日本で成功する順応性。「人の意見に耳を傾けられる性格。日本人の言うことも、素直に受け入れることができる」。調査の中で得たこの情報が、獲得の決め手となったという。

 両耳にピアスを光らせるラテン系の陽気な男。その明るさで積極的にチームにとけ込むと、日本語を覚え、通訳なしでチームメートと食事に出かけた。ラミレスを見習い、相手捕手の配球を徹底的に研究。“傾向と対策”という日本野球独特の概念を習得し、異国の地での最高のパフォーマンスにつなげた。

 昨オフは外国人では異例の4年契約を結んだ。球団内の一部には反対の声もあったが、甘えはなかった。バレ砲は周囲にこう明かすことがある。「日本で野球人生を終えてもいい」。“ジャパニーズ・ドリーム”をつかんだ助っ人は、骨をうずめる覚悟も芽生えている。

 「これまで3人の方が打つことのできなかった56本。55本とは違う大きな意味を持つと思う」。前人未到の領域へ、歩みは止めない。

(ニュース元)



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